Technical Column
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蓋の重さってどのくらいある?
そもそも加圧タンクの蓋はどのくらいの重さなのでしょうか?
一般的な規格の蓋重量は以下をご参照ください。
◎タンク胴径 :350A
◎タンク容量 :一般的な350Aタンク→40~50L程度
◎設計圧力 :0.49MPaで使用できる蓋
ポートやノズル、撹拌機やセンサ機器類などが組み込まれると蓋の重量はさらに重くなります。
撹拌機のシャフトやチューブ・センサなどが蓋下にとび出ている場合は高く持ち上げる必要があり、より開閉が困難です。
以下に安全な蓋の開閉ができる方法をご紹介いたします。
方法そのⅠ【蓋の形状を変える】
蓋の形状を『平らな蓋』から『鏡形状の蓋』へ変更することで、板厚を薄くでき軽量化することができます。
蓋をこんなに薄くして圧力に耐えられるのかと心配されると思いますが、圧力を受ける面は形状により強度が大幅に変わります。
同じ0.49MPaの圧力を受ける場合、平らな形状よりも鏡形状の方が格段に強度がUPします。
タンクの胴体は平らな蓋に比べると大幅に板厚が薄いのは同じ理由です。
方法そのⅡ【蓋にバランサーを付ける】
タンクと蓋をバネ付きの蝶番で結合します。
蝶番内のバネの力を利用し、蓋の持ち上げる力をアシストします。
【特徴】
・バネのトルクを調整することで、実重量の5%~15%程度の力で持ち上げることができます。
・MAX100Kgの蓋まで対応可能です。
バランサー付タンク
方法そのⅢ【蓋を昇降式にする】
蓋の開閉をおこなうための機構で、手動式・エア式・電動式があり、材質はステンレス製と鉄製(塗装品)から選択できます。
蓋を真上に上昇させるため、蓋下にとび出た撹拌機のシャフトやセンサ類、パイプなどを損傷させることなく安全に開閉できます。
軽量化やバランサーで対応できない大型タンクや、撹拌タンクなどにより効果的です。
手動式 昇降機
ハンドフォークリフトを使った蓋の昇降ユニットです。
【特徴】
・爪部分と蓋をボルトとナットで固定し、蓋のズレや落下を防止できます。
・移動式リフターですが、固定式リフターと移動式タンクのセットも可能です。
手動式昇降リフター操作手順
エア式 昇降機
エアシリンダーのストロークにより昇降するエア式リフターです。
【特徴】
・エア流量調整により、昇降スピードを調節できます。
・センサを付けて制御することで、閉止時の挟み込まれを防止できます。
・電気を使用しないため、防爆エリアや防水エリアなどで使用可能です。
エア式撹拌機昇降ユニット
電気式 昇降機
電動モータで送りネジ(ボールネジ・台形ネジ)を回して蓋を昇降させるリフターです。
【特徴】
・モータと送りネジの回転で蓋を昇降する最も安全な機構です。
・パッキンの劣化や破損によるエア漏れが無いため、万が一の事態でも蓋が脱落しません。
・モータ回転速度の調整だけで、簡単に昇降スピードを調節できます。
・センサを付けて制御することで、蓋閉止時の挟み込まれを防止できます。
より安全なエリアセンサー
終わりに
液剤投入時や洗浄時など、蓋を開け閉めする工程はたくさんあります。
ユニコントロールズでは今まで数多くのタンクの製作・導入実績があります。
タンクの仕様や運用プロセスに合わせてどの方法が一番最適かを検証し、より安全な製品をご提案いたします。